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昨今では"成績の二極化"がさけばれ、成績が伸び悩む生徒さんはどんどん授業から置いて行かれてしまうケースが少なくありません。
大手の学習塾でも、個別指導のように少しでも実力がつくよう対策を実施しており、生徒それぞれに合った進め方、補強の仕方へと見直されてきています。
本来の"学習塾"とは、辞書によると「校外で学力の補強や学習の補助などをする施設」とあります。
つまり、塾は実力をより身に付け、"定着させる場"です。つまづきがある生徒さんを放ったまま、学校の授業より先を進めるばかりではいけません。
私は、成績が伸び悩む生徒さんにもしっかりとした実力をつけてほしいと心から願っており、そのため当塾では"底上げ"をコンセプトに授業を行っております。
伸びの早い生徒さんのさらなる実力アップももちろんですが、つまづきやすい生徒さんもそのまま置いていかず、しっかりと身に付くまで丁寧に教えていきます。
成績の良し悪しを気になさらず、お越しください。
こちらには、私の学習に対する考え方も合わせて載せています。興味のある方は是非ご覧ください。
何を基準に塾を選びますか
この入塾案内を開いてくださった親御さんの皆様はもう既に塾を決めておられますか。まだ決めかねている方に塾選びのご参考にして頂きたいことをお話したいと思います。
保護者の方がお子さんを塾に通わせようとお考えになっている理由はなんでしょうか。
その点についてのアンケート調査では「学力の向上の為」「志望校合格の為」との回答が上位を占めており、学習塾に対する期待は明確です。
ではそのニーズに応えてくれる塾はどのように選びますか。
皆様ご存知のように、今や塾は様々な形態で、沢山のコースを用意しています。
例えば個別指導中心の塾や通信教育、又集団指導(大人数・少人数制)があり、その中にオプションや自主的に参加できるものがあったりと様々です。
塾選びのポイント第一は「子供自身の特性を良く知ること」です。
お子さんが大勢の中で競い合って伸びるタイプなのかマイペース型なのか、学習の習熟度はどれ程なのか、宿題はきちんとやっているかなどです。
もし、塾の評判や合格実績などに目を奪われてお子さんの特質を考えずに塾選びをした場合、効果が上がらないことがあります。実際のところ意外にそうした親御さんが多いのです。
第二は塾を良く知ることです。
殆どの塾は広告を打ち、塾の特徴をPRしていますので内容をよく吟味することです。授業形態で言いますと、大人数の授業では全員参加型の授業は殆どできません。授業についていけない子は取り残されることになってしまいます。
授業の時間が短いと、講師の一方的な授業に陥りやすく、やはり脱落する生徒が出ることになります。決められた時間で終了する塾では、宿題は出してもチェックしない等、自主学習の習慣がついていない子や、習熟度が不足している子などは効果に結びつかないこともあります。
優秀なお子さんでも成績順の席次などシビアな環境に精神的負担を感じる子もいますので、ご自分のお子さんの性格に合っているか十分考慮されることをお勧めします。
塾業界では入塾して成績が上がる子が1/3、変わらない子が1/3、下がる子が1/3と言われています。折角塾に行かせても成績が上がる子は半分もいないのが現状のようです。間違った塾選びで大切なお金と時間を無駄にしないようお子さんと塾との相性を十分お考え下さい。
又、月謝の額は親御さんにとっては、入塾を決める大切な要素かもしれませんが、その額で塾の内容や質を推し量ることは難しいと思います。
ある大手の塾の最近の数年間の月謝を比較してみると大幅に上下していることに気づきます。塾は値段を下げて生徒獲得を狙っていることもあるのです。
安い月謝にひかれて入塾後、様々なオプションをとることになり、結局安くはなかったということもありますので、月謝の額に惑わされることなく、時間や内容をよく精査することが必要かもしれません。
当塾の特徴
まず、教育について考えていきたいと思います。
親御さんの皆様は「教育とは何か」と問われたら何とお答えになりますか。
辞書には「教えて知能をつけること」とありますが教育は人それぞれ持つ意味やビジョンが異なるのではないでしょうか。
私は、教育とは「生きていくのに必要な力を身につけるもの」という本質と、人的資本論(教育によって習得した知識を社会に於ける仕事に適用して生産性の高い成果を出すこと)という側面があると思います。
当塾は地元で塾を始めて40年、英数塾としてやってきました。
この40年間で塾は大きく様変わりしました。
大手塾が進出し、その影響もあってか周りの殆どの塾は5教科又は4教科指導をするようになりました。
しかし、私は塾のサービスが拡大しているのと対照的に生徒の学力が低下し、二極化が進行していることに疑問を感じています。
学力低下の原因の一つとして週休二日制の導入等で学習時間が削減され、基礎学習に充てる時間が不足していることが挙げられます。それは、習得に時間がかかる「英・数・国」で二極化が顕著になっていることからも明らかです。
保護者の方の中には「受検は得点のトータルだから」と言う方がいます。確かにそうですが、本当に必要なものは基礎学力をつけることなのではないでしょうか。
体に例えるなら、基礎体力をつけることです。体力があれば瞬発力、持久力を使って、色々なスポーツに挑戦することもできます。
身体の例えでお分かりのように、基礎を作ることは時間が必要ですし、あまり面白い作業ではありません。
しかし、基礎学力をつけることが出来れば、他の教科もテスト前のサポートだけで、十分対応できるようになります。
基礎学力をつけるといっても英語と数学だけ勉強すればよいということではありません。なんと言っても国語の力が必要です。国語は余りにも時間が必要な為、塾で十分行うことが出来ません。
最近はテストの問題自体を理解することができない子が多くなってきました。そしてその問題の説明をしてもその意味が分からないという有様です。
又、その年齢なら知っていて当然と思われる事柄も知らないことが多く、こちらが戸惑ってしまいます。そしてそのようなお子さんは少数でないことが問題です。
ご家庭では、本や新聞などを読むよう励まし、その内容について親子で話し合うなど、お子さんに国語力をつける努力をして頂きたいと思います。
勉強のことは学校と塾に任せておけばいいとお考えになるのではなく、国語の力をつけると同時に価値観や世界観など視野を広げる機会となります。
手のかかることですが、基礎学力をつけることですし、親の努力は子供が見ていますので無駄になることはないでしょう。
塾に行っているのに成績が上がらないのはなぜ
「塾に行っているのに成績が上がらない」と言われることがあります。
親御さんは「塾に行かせれば成績が上がる」と思っておられるかもしれません。
しかし、お子さんの成績不振の理由がどこにあるのかよくお考え頂きたいと思います。
まず、学習意欲が見られないという問題があるでしょう。既に今の学習内容が理解できないところまで、遅れをとってしまっているかもしれません。
これまでの遅れは塾に行っても簡単に追いつけるものではありません。遅れをとって授業が分からなくなってしまっている子にとって、やる気を出せと言っても難しいことですから、その状況をしっかり受け止め、集中力を付けさせることから始めましょう。
少しでも自分の力で問題を解くよう指導してください。宿題も答えを丸写しにしていたのでは、成績は上がりません。お子さんのせいにしないで親子で改善することから始めましょう。具体的なことはご相談下さい。
お子さんを伸ばすために何をしていますか
親なら誰でも子の成長を願います。その為に努力を惜しまないと言う方も居られるでしょう。
しかし親自身はお子さんに良かれと思って行動していても、ダメにしてしまっている場合があります。
お子さんにいつも甘く、お子さんの言うことを聴いてしまう親御さんは、お子さんを伸ばすことができません。
例えば努力から逃げ楽な道を歩もうとする子の姿勢を正さず、いつも容認する態度を取ってしまう場合、子供は忍耐を学ぶことができませんから、達成した瞬間の喜びを味わうことができません。
又、宿題や勉強しない子に小言を言う親御さんは多いと思います。
小言を言って勉強をするようになる子はまずいません。それで出来る様になるのなら、今、小言は出ていない筈です。
小言はお子さんの耳に届いていません。お子さんはそれが親御さんのストレスのはけ口になっていることを感じています。
お子さんが自主学習の習慣ができていない家庭では、口やかましくお子さんに「勉強しなさい」と言っていないか振り返って見て下さい。もし思い当たるなら、お子さんと真剣に向き合って頂くことが大切だと思います。
子供を伸ばす方法として、昔から7つほめて3つ叱るといいます。確かにほめることは子供を伸ばすよい方法だと思いますが、ただやたらほめるのは逆効果になってしまうことがあります。
「子供は叱っても萎縮するだけ、ほめて自信をつけさせると伸びる」というような情報をそのまま適用して、口先だけで取りあえずほめてもお子さんは見抜いています。
心にないほめ言葉がお子さんを伸ばすことはありません。ほめすぎは逆に親子の信頼関係を傷つけかねません。
叱るときは本気で叱り、子供が達成できたと感じている瞬間を見極め、一緒に喜び、評価する。
それがお子さんを伸ばす叱り方、ほめ方だと思います。
別の例ですが、お子さんが何らかの事情(宿題が溜まってしまった等)で塾を休みがちになる場合があります。そのような時、塾に行くか辞めるかはお子さんの自主性に任すという方がいますが、それは子供の意思を尊重し、伸ばすことに繋がるのでしょうか。
お子さんがしっかりとした方向性を持っていることが分かっている場合は別として、いやなことから逃げようとするお子さんを放っておくための詭弁になってしまわないでしょうか。
都合のいい言葉でお子さんに責任を負わせることはお子さんの為にはなりません。
将来への道を切り開いてあげましょう
私は教育にはコツや近道などないと思っています。
今は一生を左右する大切な時期ですし、人格形成の面からも子供から大人へと変化していく時期に当たりますから、しっかりとしたサポートが必要です。
塾で生徒たちは「勉強しても社会に出て、役に立たない」とよく言います。
私は「教育とは何か」の問いのところでお話した通り、「今の社会で生きて行くために必要な基礎を据えている」と話しています。(実際そんな質問をする生徒は、真剣に考えてではなく、ただやることがいやで言っている場合が殆どですが)
例えば数学をやることが無駄だと考えるなら、数学を必要としている職業に就くことはできません。将来自分が望む職業に就くためにも基礎は必要なのです。
基礎作りは決して楽しいものではないでしょう。しかし、地道な基礎作りこそが将来にとって役に立つことなのです。
今の日本経済は過去に例を見ないほど深刻な問題を多く抱えています。こうした先行き不透明な時代にこそ質の高い人材が必要になると思います。
日本の戦後の復興とそれに続く経済成長は底上げされた教育の成果であるといえます。
現在の日本の理数のレベルは世界では上位にはいますが、以前のような勢いはなく、下がってきています。二極化の進行が止まらなければ、更に下降することが予想されます。
資源に乏しく、高品質の人的資源に頼らざるを得ない今後の日本の為にも「教育」の意味とビジョンを考えるべき時ではないでしょうか。
最後に
私は長年思春期の子供達に接し、その変化を肌で感じてきました。特にゆとり教育の理念は素晴らしいものでしたが、結果は学力低下と学力の二極化、学習意欲を減退させ、ラクを覚えさせてしまったような気がします。
将来に明るい展望を見ることができなくなった今の日本社会を子供たちはどう感じているのかと考えると、大人として申し訳ない気持ちが湧いてきますが、現実問題、子供達には将来この日本を背負っていってもらわなければなりません。
大人への入り口にさしかかったこの時期に、しっかり先を見据えて生活してほしいと切に願っています。
成果主義が教育の場まで浸透し、実力をつけるより、どんな方法でもとりあえずテストができればいいという考えの方も多く見られますが、子供たちは勉強を通して人間として生きる力を付けていることを大人は認識することが必要です。
「すぐに役立つことはすぐに役に立たなくなる」という名言の通り、遠回りのようでも地道に基礎を学ぶ指導をしてゆくことが私の責務だと感じて、今後も指導にあたって参ります。
入塾案内より一部抜粋・修正
小学生英語
中学1年生の教科書を使用し、ゆったり進めていきます。(5,6年生の教科書は参考程度に使用します)
小学生算数
教科書を中心に進めていきますが、中学生で多くの子がつまづきやすい単元の基礎を丁寧に教えていきます。
中学生英語
学校の授業より先を進んでいきます。携帯端末等に頼らない、英語力がしっかり身につく指導で成績向上を目指します。
中学生数学
最も基礎力が必要な科目だけに一貫した指導が必要です。計算力をつけるため反復練習に重きを置いて進めていきます。
毎年3月1日より、新年度授業をスタートします。
その年ごとに時間割を若干変更しています。詳しくは時間割を御覧ください。
当塾は英検、数検、漢検の準指定会場になっています。
実施時期については、各検定協会の発行するポスター(教室内に貼りだします)、または各サイトにてご確認ください。
時間割に記載されているものとは別の補習を行っています。
定期テスト前に普段の授業では取り扱わない国・理・社の実施や、主に中3を対象とした土曜の昼の補習です。
当塾ではzoomによるオンラインでも授業参加いただけます。
利用については別途案内をいたします。
希望者を対象に、長期連休前後に実施しています。
期末テスト等の学校のテスト点と内申点を基に、当塾オリジナルの評価システムを用いながら面談を行います。
頑張れる志望校を一緒に考えていきましょう。
夏休み及び冬休み中の専用の講習になります。
こちらは中学生を対象に、ワークブックを使い集中的に勉強をする取り組みです。(別料金)
・中学生は原則週2日カリキュラムです。週1日希望の方はご相談ください。なお中3は週1日カリキュラムはありません
・小学生(5,6年生)英語は無学年方式です
・中3は募集を締め切りました(2025/4)
・税込表示です。入塾金、諸経費はいただいておりません
・ご兄弟で通塾される場合には割引があります
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